愛のある処

愛のある処
愛のある処/白い犬と F20

毎年参加しているグループ展「パラレル展」

あ楽人さんに白州で出会ってからご一緒させていただいています

今年吉村さんが他界して

今回は吉村さんの遺作も展示しての開催

昨年のパラレル展での吉村さんの作品は

今までになくとても優しい柔らかさが加わって

そのことを伝えたら

「羽中田さんに言われるとうれしいな」と言ってくれた

意味はちょっとわからないけど妙に嬉しかった

伝えられたことが嬉しかったのかもしれない

吉村さんは一人暮らしで、長い人生は知らないけれど

苦労してきたんだろうと思う

しかしながらその孤独の中でたくさんの絵を描いてきたんだろう

道で倒れた吉村さんは最後まで自分の足で歩いて

手で描き続けた

「愛のある処」

孤独な部屋の中

月明かりの優しい光に照らされて

小さな愛おしい命と寄り添う

そこには愛が存在している

愛の大きさは無い

優しい時間を大切にしたい

吉村さんのご冥福をお祈りして

新作カテゴリの最新記事