15年間家族だった愛犬が旅だった
子どもの頃はたくさんの動物が家にいた
猫を拾っては家に連れて帰り
小鳥も飼っていた
家族になったことも忘れてしまったほど幼い時から家族だった黒猫がいた
とても目の細い猫で太った猫で愛おしかった
父子家庭で弟と二人で過ごすことが多かった幼少時代の
猫は癒しの存在だった
猫が高齢になるにつれて元気がなくなり
ある日私の膝の上で失禁をしてしまった次の日から
猫は何処かへ行ってしまった
何日も泣きながら探したが見つからなかった
10年後家の前の倉庫を撤去した際に
倉庫の下にあった
猫は15歳だった
「もしも猫が死んだら私も死にたい」
子どもの頃そんなことを考えていた
安直な子どもの気持ちだったが本気で考えていた
犬のReiは16歳だった
猫を亡くして以来動物と家族になるのは嫌だったが
子どもが欲しがった
我が家に来た日、Reiは嬉しくて失禁したのをよく覚えている
Reiとの15年間は本当に幸せだった
子どもたちにとってもかけがえのない存在だった
感謝しかない