2012年12月

  • 2012.12.28

初雪の故郷

「初雪の振る故郷」 生まれ育った街は 夏は緑 秋は黄色と赤 春は桃色 冬は土色 雪が降ると 真っ白な画用紙のもどるんです 夜通し降り積もり 朝 玄関をあけると 真っ白な道のない景色が広がります 自由な方向へ 自由な歩幅で 一歩を踏み出す わくわくした気持ちが 懐かしい 大人になって 追いつめられた人にあったら やまない雪を 降らせてあげたいもんです 云 雪の降る夜

  • 2012.12.04

目に見えぬ結果

    雨の日も 風の日も 暑い日も 寒い日も 毎週休まず   施設から、作業が終わると描きに来てくれる   施設の職員が、毎日部屋にある漫画を鉛筆で写す姿を見て訪ねて来てくれました   はじめの3回は 道に迷って 待てども 待てども 来なかった   4回目からは 持病の腰痛が無い日以外は 雨の日はカッパを来て自転車で 寒い日は耳当てのつ […]

  • 2012.12.02

月夜

「月夜」   今宵の月は素敵です   月から木が生えて 伸びて 伸びて 包まれる   そんな絵を描きたくなりました   月の夜に 孤独な羊は 遠く離れた光に逢いたくなる   その光は 太陽のようにあたたかくもなく 雪のように冷たくもなく 雨のように潤うでもなく   月のように 輝くばかりです   求める弱い心を描いた「月夜」も […]